自分の当たり前は、他人にとっての当たり前ではないことに気付こう
著者 原田ひ香 出版社 小学館
発行日 2020年8月26日
ページ数 283ページ
どんな本なの?
本について
留希子の実家は、江戸時代から続く老舗の料理学校「品川料理学園」。いずれは継ぐものという周囲からの圧迫に耐えられず、大学卒業後はSEとして企業に就職した。しかし、食べることも料理をすることももともと大好きな留希子。SNSでレシピを発信しているうちに、料理研究家としての仕事も舞い込むようになる。
一方、昭和二年の品川料理教習所の台所では、女中奉公に来て半年のしずえが西洋野菜の白芹(セロリー)と格闘していた。どのように調理すれば美味しく食べてもらえるのか。
(小学館 公式サイトより一部抜粋)
留希子としずえ、二人をつなぐ一皿の料理の隠し味をめぐる「食」の家族小説

料理って、味や作り方
知らず知らずのうちに
継承しています
昭和のはじめから現在に至るまでのレシピ開発にまつわるお話しです。
現在を生きる、留希子さん。
ポーク・ジンジャーのレシピを発表したところ、祖母・母の営む「品川料理学園」から「盗作だと訴える」と言われてしまいます。
でも、子供の頃から食べていた『ポーク・ジンジャー』

これが正解だと思っているから、
戸惑ってしまうわよね
実は、このレシピ、昭和初期、まだ『ポーク・ジンジャー』が一般的ではなかった頃、しずえさんという女性が書き起こしたものでした。
母娘で訴訟問題にまでなってしまった、そのわけは・・・
続きは、ぜひ、本でお楽しみください。
感 想
当たり前に作って食べてる豚の生姜焼き。
これも誰かが何度も試行錯誤しながら作ったレシピのお陰で美味しくいただけてるんだね。
食材に関わる人への感謝と共に、あらゆる料理のレシピ考案者にも感謝しようと思った作品

今日もご飯が美味しいのは、
レシピのお陰です!
この本で学んだこと
自分ができることは、他人もできると思い込んでいることが悲劇の始まり

「こんなのフツ〜にできるでしょ」
って言ったことありますか?
自分では、当たり前にいつもしていることが、実は他人には難しいことだった・・
と、気付かされた経験ありませんか?
例えば、家事とか仕事とか・・

相手がこともな気に
パッパッとしちゃうのも
驚きますよね。
留希子がいう「簡単料理」が、ルームシェアしている風花にとっては、ハードルが高いと指摘されてしまいます。
あなたの『普通』は他の人とは違う。やっぱり、才能ある人は違うなって思うもん。プロになる人はただの塩むすび握ってもそれをごちそうにできる。
(月曜日の骨酒)

わかる〜
当たり前って人それぞれ
基準が違うんですね
なのに、自分がその水準にならないことを嘆いたり、妬んでみたり・・・
逆に、できて当たり前と、相手を叱責したり、ダメ人間に仕立てあげてみたり・・

ちょっと残念行動かも
自分の才能に気づいた時、他人の才能を見せられた時の反応に人間性が出る
では、自分がそんな、凄ワザを見せられた時は、どうしたらいいのでしょう?
・自分も少し努力してみる ・できなくても、落ち込まない。ある程度できればOKにする
それほど向いてないものが、1つわかったというぐらいでいられれば、傷つかずに済むのかもしれません。

才能がないとわかったら、
楽しむにシフトしちゃいましょう
では、もしも、自分のとんでもない才能に気づいたら?
もうそれは、喜んで伸ばす!
ただし、他人に向かって、
「どうして、こんな簡単なこと、できないの?」
とは言わないようにしたいものです(笑)

嫌な人です(笑)
そんな時は、わかるように説明したり、うまくできるよう工夫したり、得意だからこそできることでサポートできたらいいですよね。
そして、さらに、それぞれの才能がいい感じに化学反応を起こして、ステキな社会になると、もっといいなぁと思います。

お互い、
才能、見つかったら、
老後、誰かのために
活かしましょうね

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