大人へ贈る絵本「ねずみくんのおくりもの」

絵本

(3歳〜)相手を思いやれる人は、存在そのものが誰かの力になる

ねずみくんのおくりもの [ つちだよしはる ]

価格:1,320円
(2022/12/16 17:17時点)
感想(0件)

今日は、大人の皆さんへ贈りたい絵本です。

ある男性の奥様への想いがたっぷりと詰まったお話。温まりますよ、心が。

どんな絵本なの?

この本の作者は 文、絵ともに つちだ よしはるさんです。

この本は、原作者がいます。あべ やすつぐさんです。

主人公のねずみくんに想いを託し、難病の男性が大切な人へ贈った童話をつちだ よしはるさんが絵本化。誰かを思う強い気持ち、あたたかい気持ちが伝わる絵本です。

(公式HPより)

あべさんは、9歳で筋ジストロフィーと診断されました。

明るく強く生きた人だったそうです。

体が思うように動かなくなっても、クチマウス(唇で入力する特殊なマウス)で、童話を書き、妻への感謝を伝えました。

原題は『チュウ太の贈物』

その後、つちださんが絵本化します。

自分には得意なことが何もないと悩むねずみくん。大好きなねずみちゃんが喜ぶものを誕生日に贈りたいと、丈夫な前歯で氷の像を削ることを思いつきますが・・

(公式HPより)

ねずみくん、想いを伝えられたのでしょうか?

今回、大人向けということで、引用文は漢字に変換して読みやすくしました。

本は、全文ひらがなですので、子どもも楽しめますよ。

妻への感謝を童話に託した夫の想いは、他の者にも生きる力となった

僕には丈夫な前歯があるじゃないか・・

僕には すずむし君のように、リーンリーンと 美しい声で 歌うこともできないし、つばめ君や、さかな君のように 空や水のなかで 軽やかに ダンスすることもできない。 僕には 何にも できないや

(本文)

こがねの
こがねの

誰かと比べると、ホント

できないことだらけだよね。

わかる!

そこで、ねずみくん、ふくろう おじいさんに相談に行きます。

おじいさんは、ねずみちゃんが一番好きなことをしてあげることを提案します。

(好きなことが)わからなくても、おまえさんがしてあげられることを、一生懸命にすれば、きっと喜んでくれるさ

(本文)
こがねの
こがねの

そうだよ。

それにねずみちゃんの好きなことが

歌やダンスとは限らないものね

確かに、勝手に思い込んで、できない自分に落ち込んでいるかもしれません。

だって嫌われたくないもの・・

こがねの
こがねの

でもね、一生懸命、選んだもの(こと)を

ムゲにするような人は、

そもそもムリかも・・・(笑)

ある日、金持ちのねずみの旦那と話しているうちに、ひらめきます。

自分には丈夫な前歯があるじゃないか・・

急に自信がついたねずみくん、それからは、プレゼントのために奮闘します。

この話、多分、体が思うように動かなくなった阿部さんが、『クチマウス』は、まだ使えることに気づいた瞬間だったんじゃないかと。

表現できれば、妻に思いは伝えられる・・・

大変な作業だったと想像できます。(ねずみくんの奮闘を見るとね)

最後まで自分のできることを最大限に活かして、
誰かを喜ばそうとする気力は驚くばかりです。

こがねの
こがねの

生きるってこういうことかも

しれませんね!

そんな風に誰かを喜ばそうと日々、奮闘する人なら、

生きているだけで嬉しいって思ってくれる人が、きっと、いるはずです。

最後までそんな生き方したいですね。

存在そのものが、もう誰かの生きる力になっているよ

いつも笑顔でいてくれて、まるで、おひさまみたい。僕は君といると、どんなことでも頑張れるんだ。

(本文)

これは、もう妻へのラブレターでしょう。

存在そのものが誰かの頑張る力になる。

こがねの
こがねの

わー羨ましい!大切な人から

そんな風に言ってもらえたら、

嬉しいですよね!

笑顔の力、偉大です。

大きなことを成し遂げられなくてもいい。

極々身近な人の頑張る力の原動力になるだけでいい。

またその人から元気をもらう人が生まれるかも知れないから。

うん!なんかいいですね。励まされる1冊です。

寒い冬、ぜひ、手にとってみてくださいね。

この絵本で学んだこと

・最後まで、人を思いやる心があれば、存在だけでも誰かの支えになる

・お互いに生きる力を贈りあおう。笑顔でね!

では、またのご来店お待ちしてますね!

ねずみくんのおくりもの

新品価格
¥1,320から
(2022/12/16 17:20時点)

SNSフォローボタン
こがねのぶっくをフォローする
絵本
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村 本ブログ 絵本・児童書へ
PVアクセスランキング にほんブログ村
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村 本ブログ 絵本・児童書へ
PVアクセスランキング data-src=
伝えたい方に届けてください
こがねのぶっくをフォローする
こたえはこの本の中に

コメント

タイトルとURLをコピーしました