村井理子『はやく一人になりたい!』を読んで、子離れの辛さについて考えた

村井理子

どうして、成人した子どもに、何か一言、言わずにはいられないのだろう?

こがねの
こがねの

こんにちは
今日の本はこちらです

今日の本

村井理子 著 はやく一人になりたい
『子離れと嫉妬』より

いずみくん
いずみくん

子離れの辛さ
考えてみました

子離れと自分の老いと、ダブルの寂しさを乗り越えようと頑張っている成長過程だからしょうがないのだ

<今日の言葉>

私にとって子離れの辛さとは、こんな一抹の寂しさなのだ。子供の成長だけではなく、自分の人生の変遷に戸惑っているだけの話だ。もっと平たく言えば、ただの愚痴だ。

(子離れと嫉妬)

皆さんのお子さんは、もう手が離れましたか?

私も無事、離れました

でも、なんの音沙汰がないのも寂しいものですよね

あんなに、
「お母さん、お母さん」
って言ってたのにね!

著者は中学生の双子の息子のお母さん

ふと、夫に子離れが辛いと打ち明けたら、

嫉妬』だ、『苛立ち』だ、『執着』だ

と、分析されてしまいます

『執着』はあるかも・・

納得いかない、著者、自分の気持ちを分析してみます。

息子たちの成長は私にとって喜びでしかないが、私はどんどん歳を取っていく。昔のように、彼らを完全に守ることができていた存在から、見守ることしかできない存在になっていく

(同上)

つまり、子離れの時期は、

子が離れる寂しさ

自分の老いに気づく寂しさ

と言うダブルの寂しさに、見舞われているということですね

ダブルの寂しさか・・
それは辛いかも

子育て始めた頃は、若かったのに、手が離れて、はぁ〜と思った瞬間に、おばさんになってる

浦島太郎状態ですよね

さらに、気づいたら、「子育て終わったら、楽しむぞ〜」と思ってたことができるほどの体力なかった

なるほど、『老い』とも向き合わなければいけないなんて、愚痴の一つや二つ言いたくなるものです

たまに、子どもにちょっかい出してみるのも、「まだイケてるかな〜」の確認なのかも(笑)

鬱陶しがられて、
しゅんってなったりしてね

いずれ時が経てば、どうでも良くなるのかしら?

私は、まだ途上なような気がして、はっきり言えません(笑)

でも、子離れも、人生において貴重な体験みたい・・・

ならば、気安く他人に

「いい加減、子どもから離れなよ〜」

って言わないようにしようと思います

だって、今、『Wの寂しさ』と向き合っている時だから


子どもに嫌がられようとも、存分に向き合えばいいんだ

それも成長の過程だからさと、この文章を読んで、私は思いを強くしました

いつか、この記事が
懐かしいな〜と
思える日が来ますように!

感想(読書メーター投稿)

小さい子を育てている人には、未来
今、思春期の子と格闘中なら、現在
とっくに手が離れた人には、懐かしい過去
3回は楽しめる本です
淡々と書いて、淡々と読書する日々で満足だという著者
子育てとは、また別の世界を持っていること大事ですね

本について

本のデータ

著 者 村井理子
出版社 亜紀書房
発行日 2023年2月1日

自分を大事にしないと、誰かを大切にすることはできない〉

日々の暮らしのこと、これからやりたいこと、大切な思い出、人。
50代を迎えた著者が、楽しく生きるコツを考えるエッセイ集。

———————-

家族は大切で、家族と過ごす時間は何より楽しい。
でも、自分を大切にすることを一番にして、これからは生きていきたい。
──さあ、楽しくやろう。

(亜紀書房 公式サイトより)

滋賀県の豊かな自然
常に面白いこと書きたい
という著者
確かに面白いです

著者のエッセイは、
飾らない等身大だから好きです
お説教がないのも魅力的!

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