この先の人生、不安だらけ。どうしたら解消できるの?
どんな本なの?
やすらぎのひとときに、心にあかりを灯す21話の物語。
(中央公論新社 公式サイトより一部抜粋)
◇オオカミの先生の〈ヴァンパイア〉退治◇ギター弾きの少女の恋◇他〈中公文庫創刊50周年記念刊行〉
思わずパケ買いしてしまう1冊です。
本棚にあると
嬉しくなります
夜、ゆっくり読みたい短編集です。
思うに、なぜ物語を読むのかと言えば、誰かが物語を書いたからであり、なぜ物語を書くのかと言えば、誰かが書いた物語を読んだからではないかと思います。
(あとがき)
まさしくこの本は、著者が子供の頃に読んだという、小学校の図書室に並んでいた物語の本たちが著者の中で混ざり合って、新しく生まれた物語たち
1962年生まれの著者。
きっと、中高年世代なら1度は手にしたかもしれない本も混ざっているかもしれませんね。
ぜひ、探してみてください!
また、読み方を変えると「著者の好きなもの」で、できているような1冊です。
本、コーヒー、オレンジ・・・
大人の好きそうなモノが
溢れていますよ
子供が本の世界を楽しむように、大人が大人として楽しめる物語の世界がここにあります。
久しぶりに楽しんでみては、いかがでしょうか?
さて、今日は、この中から、『ジャレ』より、未来のことを思い悩むことについて考えてみたいと思います。
将来、不安ですよね。健康、お金、そして・・
将来の不安解消の助けになるには、あの忌まわしい過去の出来事?
だけど、人間ってのは、昔のことは思い出せるけど、先のことは何ひとつ分からんようにできてるんじゃね?
(ジャレ)
額縁屋は、ある日、「風神雷神」の絵の額縁を作るよう、偉い人に頼まれます。
作り始めたのはいいものの、この絵の中の神様、なかなかおしゃべりです。
ちなみに「ジャレ」とは、この神様が自分のことを言うときの「俺」が訛ったもの。
そのお喋りの中で、額縁屋は自分が将来のことがいつも不安で不安でしょうがないと言います。
その時の答えです。
確かに将来どうなるか分からないのですが、勝手にどんどん想像してします。
大人になると、
あまりいい想像しないですよね
子供の頃は、
「あ〜なるといいな」
だったのにね。
いつの間にか
「そ〜なったらどうしよう?」
不思議なんですけど、自分に予知能力があるような気になってしまうんですよね。
だって、僕の予感は
当たるんだもの・・
みんなそう思ってるのよね。
『心配事の9割は起こらない』
(枡野俊明)なんだけどね。
分からんものは分からんのよ。分からんものを恐れることなんかない。どう足掻いたって分からんのだから。
(同上)
まだ実体のないものをあーでもない、こーでもないと言って、時間を浪費しているというのです。
一方、昔のことを思い出せるということについて
思い出すってことは、そいつがキサン(貴様)の中にあるってことだ。大したもんだよ。そのときの時間やら何やらは、もうどこにも残ってないのに。
(同上)
よっぽどのことでない限り、「いつの何時何分何十秒」の出来事だったか、すっかり忘れています。
しかし、起きたことは、それなりの教訓として残っています。
過去の教訓があれば、何が起きても何とかなる
過去の教訓をもとに準備しておけば、何が起きても、大抵のことは対処できる
と、いうことでしょうか。
人生に無駄ってないんですね
それに思わぬ助っ人も
現れるかもしれません!
状況も今と違うかもしれないしね
だったら、少し考える時間を減らして、人間関係の構築に時間を費やした方が良さそうですね。
そんなことを学んだ素敵な1冊でした。
さて、神様、どうしてもやってみたいことがあるようです。何でしょう?
今日は、不安じゃなくて、あの方のことを
考えてみようかしらん♪
心穏やかな時間、増えますように!
まとめ
・過去に起きたことは、どんなことも教訓。どんな境遇も乗り越えられるアイテム。
・予想外の良い展開だってある。心配事は、ほぼ当たらない。少しだけ考えるのをやめてみる。
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