人は、たくさんの人の影響を受けて、成長している
著者 青山美智子 宝島社
出版日 2020年6月4日
どんな本なの?
猫のお告げが導く7つの物語
ふと立ち寄った神社で出会った、 お尻に星のマークがついた猫――ミクジの葉っぱの「お告げ」が導く、7つのやさしい物語。なんでもない言葉が「お告げ」だと気づいたとき、思い悩む人たちの世界はガラッと変わっていく――。あなたの心もあたたかくなる連作短編集。
(宝島社 公式サイトより一部抜粋)
猫のミクジは、タラヨウの樹がある神社にやってくると言われる猫です。
『迷える参拝者の前』にしか現れない、ミクジ。
宮司さんすら、姿を見たことがないそうです。

でも、なんでタラヨウの樹のある
神社だけなんでしょう?
ハガキの木とも言ってね、ひっかくと文字が残るんです。何十年も保存がきくし、切手を貼って郵送することもできるんですよ。
([一枚目] ニシムキ)
お告げの言葉が書かれた、1枚のタラヨウの葉を落としていく、ミクジ。
しかし、そのお告げの言葉は、『ニシムキ』『チケット』『ポイント』・・・単語一つだけ。
あまりに漠然として、意味すらわかりません。
さらに、そのタラヨウの葉っぱに書かれた文字は、もらった本人しか見えません。

困惑しますよねぇ
では、ここに登場する7人の主人公たちは、
この言葉を元に、どんな幸せを見つけていくのでしょう?

老若男女7人。
どの年代でも楽しめます。
ぜひ、本で読んでみてくださいね
『お探し物は図書館で』の小町さんの前職のシーンもありますよ

他のシリーズの主人公たちも
エキストラで登場します
お楽しみに。
今日は、『[一枚目] ニシムキ』より、叔母 時子さんの言葉から、
“人を好きになること”について、考えてみたいと思います。
恋はもうしなくても、誰かを思う気持ちは、成長につながる
「誰かを好きになるって、その人が自分に混ざるってことだもの」
([一枚目] ニシムキ)
失恋したミハルが、叔母 時子さんから言われた言葉です。
素敵な言葉ですよね。

失恋した時、心の支えにします(笑)
今、恋してますか?
中高年の場合、「恋ですか?いつしましたっけねぇ」という方が大半かしら?

はい、私もです。
そんな方でも、いろんなヒト・モノ・コトから、
『影響を受ける』と、解釈したらどうでしょう?

それなら、たくさんあります
人間、出会った瞬間に何かしらの影響を受けて、出会う前より成長している

良いも悪いもね(笑)
こう考えると、一人の人間の中に、実にたくさんの人が混ざっていると気づかされます。
自分の中には、たくさんの人の考え方や思い出が存在しているから、決して孤独ではない。

寂しくなったら、
その人たちの考え方や思い出に
会いにいけば良いんですね
さらに、その人が混ざったことで
誰かを幸せにするほど素敵なものになるか、自分を追い込むほど醜くてみっともないものになるか、自分次第
(同上)
どうせなら、良い化学変化、起こしたいものですね。
出会えてよかったって
一方で自分と出会う人出会う人が、不幸になる・・・なんて、なったらどうしましょ?

それは、絶対イヤだな!
良い言葉や態度で接します。
人って、多くの人の考え方や行動を取り入れながら成長してきたこと、この本から教わりました。
そう思うと、寂しくないし、今後も積極的に誰かと混ざり合っていきたいなと思います。

煙たがられない程度にね
まとめ
・今の自分があるのは、たくさんの大好きな人の影響を得たおかげ
・他人と関わり合っていくなら、良い影響を残せるよう、誠実に向き合おう

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